認知症対策 高齢者におすすめの脳トレ・レク3選

高齢者向けのレクリエーション(以下、レク)では、楽しみながら適度に体を動かし【○○予防】をする意味合いで使われることが多いです。○○予防の中で、介護施設で多く取り入れられているのが認知症対策と題した脳トレ・レクです。私はレクリエーションインストラクターの資格を生かし、以前はディサービスなどで脳トレ・レクを行っていました。ここでの記事では、私が実際に介護施設で行っていた脳トレ・レクを紹介していきたいと思います。

認知症と脳トレ・レクの関係性

脳トレ・レクは、認知症の予防や症状の進行を遅らせる意味で介護施設で多く取り入れられています。ではなぜ、脳トレ・レクが認知症対策になるのか簡単に解説したいと思います。

楽しみながら脳を活性化させる

認知症の発症原因は、加齢の影響で脳内にタンパク質のゴミ(老廃物)が徐々に蓄積し、そのゴミの蓄積が脳神経に悪影響を及ぼすことで認知症が発症すると言われています。

そのゴミを排出するために、血流良くしてゴミ排出させ認知症の発症リスクを低下させることが重要となります。

そして【楽しみながら】という所も重要で、ストレスは認知症発症の原因になる場合があります。そのため、簡単に出来て、他者とコミュニケーションが取れる脳トレ・レクが認知症対策に有効とされています。

達成感を味わいながら脳を活性化させる

高齢者向けの脳トレ・レクの中で、よく行われているのが【クイズや計算】です。よく行われている理由としては、普段の生活ではあまり使わない脳の部分を刺激し、脳をフルに活動させて活性化させるのが狙いです。

ただ、脳を活性化させるといっても難易度が難しいものだとかえってストレスになったり、やる気が削がれます。そのため、【小学校レベルで素早く解ける】ものがオススメです。

ちなみに、素早く問題を解くことで、前頭前野への血流が増加します。血流が増加するということは、その部分が活発に働いていることでもあります。前頭前野の働きは【考える・判断する・創造する・記憶する】などがあり、頭の回転が速い人は前頭前野が発達していると言われています。

一方で認知症になった方の前頭前野は、ほとんど働いていないことが分かっています。そのため、前頭前野を意識した脳トレは脳が活性化されるため、認知症対策に有効とされています。

認知症対策 高齢者におすすめの脳トレ・レクを紹介

ここまでは、脳トレ・レクの必要性について述べました。次はそれらを踏まえた脳トレ・レクを紹介したいと思います。

おすすめの脳トレ・レク ご当地当てクイズ

介護施設でも使われることが多い【ご当地当てクイズ】です。この脳トレ・レクのやり方は、司会者がホワイトボードなどにご当地に由来する【食べ物・名所・ご当地キャラクター・都道府県の形】などを1つずつヒントを書いていき、都道府県を当ててもらうゲームです(分かった時点で答えるのもあり)。

参考動画はこちらです。

おすすめの脳トレ・レク 記憶力試し

司会者が順番に物を参加者に見せていきます。例えば【物:ハサミ・ペン・ハンカチ】を見せて隠します。そのあと、雑談などを挟み、再び「先ほど見せた物はなんでしょう?」と問題に出して、当ててもらう脳トレ・レクとなっています。

参考動画はこちらです。

ちなみにですが、この【記憶力試し】は介護保険の認定調査の問いでもやりますので、ご参考までに。

おすすめの脳トレ・レク 画数当てクイズ

タイトルの通りですが、司会者が一文字の漢字を出題します。例えば「和」という漢字を出題し、高齢者に「和」の画数を答えてもらいます(ちなみに、答えは8画)。漢字は、日本人ならば馴染みあるものなので、難しい説明はいらず、スムーズに始められるのがこの脳トレ・レクの良いところでもあります。

そして、ちょっと慣れてきたら「○の漢字のある部分の画数は何画でしょうか」といった様に、変化を加えるとより白熱します。参考動画はこちらになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
脳トレ・レクは、楽しんでやるというのが大前提です。もちろん、レクなので参加者同士で張り合って楽しむことも大事ですが、考えて答えを導き出すことが重要です。注意として、劣等感や短気を起こしやすい人がいる場合は、問題を優しくしたり、対戦形式にしないなどの配慮をしてください。ここで紹介した脳トレ・レクを参考に、実践してもらえたらと思います。

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