新型コロナウィルスの救済策として、政府は国民一人に10万円を給付すること決めました(特別定額給付金)。自治体によっては給付金の支給が完了させているところもありますが、総務省によりますと6月24日時点での全国の給付率は64.7%(5853万世帯)とのことです。6割近くの人が貰っていることにはなりますが、まだまだ支給をされていない人は何千万人といます。
そして、そこには高齢者もいるため給付金を装った手口を巧みに使ってくる詐欺集団が鳴りを潜めていることを忘れてはいけません。ここでは、振り込め詐欺対策に有効な電話機の選び方、高齢者におすすめな電話機を4つ紹介します。
目次
振り込め詐欺の対策に有効な電話機を紹介する前に、どのような詐欺対策の電話機があるのかが分からない方もいると思います。今売られている詐欺対策の電話には【迷惑電話対策機能】という名前の機能があるます。これが詐欺対策をしてくれる電話機です。ただ、迷惑電話対策機能には、いくつか種類がありますので紹介したいと思います。
上記の機能が主に詐欺対策に有効な機能です。
私事ではありますが、私の祖母宅にもオレオレ詐欺が何度もかかっていたので迷惑電話対策機能が搭載されている電話機に買い替えたことがあります。買い替え前も幸い被害には遭ってはいないのですが、実際に自分の家族にも魔の手が忍び寄っていたかと思うと恐怖に感じました。
私が迷惑電話対策機能の買い替えをした際に、優先的に取り入れた機能が【①の非通知着信の拒否】、【②の録音メッセージ】、【③の自動音声で相手の名前を確認】、【④のナンバーディスプレイ】です。それら4つを優先的に選んだ利用としては、電話に出る前に危険を回避するのが一番安全だからです。特に③の自動音声で名前の確認をしてくれるのは本当に優秀です。
多くの振り込め詐欺などでは家族を偽って電話をかけてきますが、大体は本当の家族の名前を分かって電話をかけてくる訳ではありません。よくある例として、犯罪者「もしもし、俺だけど。ばあちゃん元気?」、被害者「ヒロシかい??」、犯罪者「そうそう、ヒロシだよ。元気?」といった感じです。
ですが、③の機能では電話に出る前に名前を名乗るようにアナウンスされるので、家族を装う手口は封じられるため非常に優秀です。
電話機の購入後は、頻繁に電話する人の電話番号と身内の番号を電話機に登録し、祖母には【登録した番号以外は電話には出ないこと】、【常に留守番電話にしておくこと(大事な電話なら伝言を残す)】と伝えています。また、警察や公的機関を装って電話をかけてきても④のナンバーディスプレイで分かります。
● これは私流なのですが・・・
機能だけに頼るのは良くないので(新たな手口で来る場合があるため)、精神論ではありますが「お金の話が出たら全てが詐欺だと思って電話を切る」、「家族が祖母にお金を催促することは『絶対にあり得ない』且つ、成人してまで祖母のお金を頼るような家族は、もう家族と思わなくてよい」と伝えています。
私の精神論は少し過激ではありますが、新しい電話機に変えてからは、祖母いわく『不審な電話はかかってこなくなった』と言っています。
※発売年月日:2019年11月
● この電話機に搭載されている主な迷惑電話防止機能
・着信前の警告メッセージ
・注意喚起の着信音
・通話拒否
・着信拒否
・録音
・迷惑ブロックサービス
・ボイスチェンジャー
こちらの迷惑電話防止機能は、呼び出し音がなる前に【相手】に警告メッセージを流します。それに加え、警察や自治体などが収集した迷惑電話番号データと一致した着信は自動的に拒否する【迷惑ブロックサービス】機能がついています。
ただ、迷惑ブロックサービスについては、NTTのナンバーディスプレイへの申し込みが必要になり、トビラシステムズ(株)が提供する迷惑ブロックサービスの有料契約が必要です。料金については、電話番号更新のために1日1回、1分10円(税抜き)の通信料がかかりますが、月額にすると310円程度です。
電話番号の更新は非常に重要で、犯罪集団は電話番号をすぐに変更してしまうので常に最新のデータにしておく必要があります。安心を買うという意味でも月額310円は必要経費と思って割り切ると良いでしょう。
※NTTのナンバーディスプレイの申し込み方法については、購入した電話機の説明書に載っていますので、あえて調べる必要はありません。
● この電話機に搭載されている主な迷惑電話防止機能
・着信前の警告メッセージ
・注意喚起の着信音
・通話拒否
・着信拒否
・自動録音
・迷惑ブロックサービス
・ボイスチェンジャー
性能については上記で紹介した機能とほぼ同じです。唯一違う点としては、Fax機能の有無です。もし、Fax機能も必要の方はこちらを選ばれると良いでしょう。
パナソニックが公式に迷惑電話防止機能についての動画を公開しています。どのような効果があるのかを分かりやすく解説していますので、ご覧になってみてください。
● この電話機に搭載されている主な迷惑電話防止機能
・ナンバーディスプレイ
・自動録音
・着信拒否
・通話拒否
・ボイスチェンジャー
この商品は、子機が主体の電話機になります。画像の右側の箱(親機)は電波を飛ばすためのものですので、実際に使用するのは子機だけになります。ただ、子機とは言え、しっかりと迷惑防止機能が搭載されています。
● この電話機に搭載されている主な迷惑電話防止機能
・警告メッセージ
・自動音声で相手の名前を確認
・ナンバーディスプレイ(電話後、次回の着信許可および拒否の振り分けがボタン1つで可能)
・非通知拒否
・声かけコール(電話がかかってくる頻度や日時に応じて注意を促す)
・迷惑電話拒否機能(ボタンを押すだけで警告メッセージを流し電話を強制的に切ります)
・あんしん相談ボタン(予め登録している信頼できる相手にボタン1つで電話が繋がる)
こちらの電話機には【自動音声で相手の名前を確認機能】がついています。先ほどでもお伝えしましたが、着信時に警告メッセージを流しても少なからず電話を切らない犯罪集団はいます。そうした時に、更なる防壁として【自動音声で相手の名前を確認機能】が生かされます。
もし、本当の家族が急に外部から電話をかけなければならない時や、急に電話番号が変わった時に備えて、名前を言うのではなく合言葉を言う様にすれば効果は絶大だと思います。
いかがでしたでしょうか。
振り込め詐欺の手口は年々巧妙化しています。ですが、振り込め詐欺の主な手口は電話をつかって高齢者に接触してきます。電話に出てしまうとあらゆる話術で不安にさせ、判断力を奪ってきますが、そもそも電話に出なければ相手の術中にハマることはありません。ここで紹介した電話機は高齢者に大きく味方してくれる機能ばかりですので、まだ迷惑電話防止機能が備わっていない電話機をお使いの方は、ぜひ検討してみてください。