昨今、高齢ドライバーによる重大事故が相次いでいるなか、皆さんはどのような事故を連想しますか?恐らく、多くの人は【踏み間違い】を思われるかと思います。東京都では、あまりにも多いペダルの踏み間違いを受け、2019年7月31日から踏み間違い防止装置の購入の助成金を出すことを決めました。ここでの記事では、高齢ドライバーによる踏み間違い事故の中でも、2019年3・4月にかけて起きた踏み間違い事故5選を紹介します。
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2019年1月16日午後1時半ごろ、東京都渋谷区千駄ヶ谷で、79歳の男が運転する車が歩道に突っ込み、男女含む5人をはね重軽傷を負わせました。事故が起きた現場は、JR新宿駅近くの明治通りの歩道(新宿高島屋裏)です。
警察の取り調べに対し、男は「お茶を飲んでたらむせて、アクセルとブレーキを踏み間違えた」などと供述。
警察によりますと、ガードパイプに接触した後、ブレーキをかけた痕跡がなかったことが分かりました。
男性は、事故の翌月(2月)に病気で死亡。その後、警察は、5月20日に運転ミスが原因で起きた事故として過失運転傷害の疑いで書類送検しました。
2019年1月23日午後2時半頃、広島県福山市のスーパーマーケットに70代女性が運転する車が突っ込みました。店内に客や従業員はいましたが、ケガはなかったということです。
取り調べに対し、女性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と供述しており、女性は前向きで駐車しようとしたところ誤ってスーパーに突っ込んだとされています。
2019年2月18日、三重県津市【ローソン津白塚店】の駐車場で当て逃げ事件がありました。事件後の20日午後5時前に、テレビ番組で当て逃げ事件を放送し、放送の20分後に「私が運転した車かもしれない。テレビを観て、自分の車だと思い警察に出頭した」と78歳の男性が自首しました。
警察によりますと、コンビニの駐車場で78歳男性が運転する車がバックで急発進し、隣の車にぶつかり、フェンスをなぎ倒し立ち去ったということです。
取り調べに対し、男性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」「瞬間的に気を失い、車やフェンスを壊していたのには気づいていなかった」と話しています。
2019年3月6日午前10時50分頃、宮城県仙台市のドラッグストアに70代女性が運転する車が突っ込みました。店内には、店員2人と十数人の買い物客がいましたがケガはありませんでした。
警察の取り調べに対し、女性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話しています。警察によりますと、車は店の窓ガラスを突き破ったところで止まっていたということです。
2019年3月12日午前9時前、北海道釧路町光和のスーパーに73歳の女性が運転する車が突っ込みました。この事故でけが人はいませんでしたが、突っ込まれたスーパーは一時営業を停止しました。
警察の取り調べに対し、女性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話していたということです。