唐突ですが皆さんの食事は、いつもどのように支度をしていますか？自炊？それとも外食？人によって食事に対する考え方は違ってくると思います。それは高齢者も同じです。しかし高齢者は私たちと違い体が思うように動かず、自分で料理をすることや、外食に行くことも難しくなってきます。そんな時、どのように食事を調達したらよいのか。ここでは、手軽に栄養が摂ることが出来る高齢者配食サービスについてご紹介していきたいと思います。
・高齢者の食事は、実は単調というのが特徴です。もちろん個人差はありますが、食事が単調な高齢者には共通した理由があります。
１．料理をするのが億劫になっている。
２．活動量が少ないので、食欲が湧かなく、少量で簡単な物になる。
３．食事回数の減少に伴い、買い物をする回数の減少。
といった理由がよく聞かれます。
1については、高齢になるにつれ、料理をするのが辛くなってきます。それは料理は基本立ち仕事なので、長時間立つことが辛くなってきます。また食事が終わった後は、洗い物もあります。これは２や３の理由にも繋がってきます。
２については、そもそも体の衰退や社会的な事情により活動量は、どうしても減少してきます。そのため、必然的に食欲も落ちていきます。そのため、少量でいつもと同じ簡単な食事になる傾向にあります。
３については、食欲が湧いてこなければ、食事回数は自ずと減少してきます。また食事回数が減るということは、買い物へ行き食材を調達する機会も減るため、新たな品が食卓には現れません。
食事が単調ということは、摂れる栄養が限られてくるということです。お腹は満たされますが、体に必要な栄養素が不足するため、低栄養状態になる可能性があります。そしてそのことにより、さまざまな病気の発症のリスクを上げてしまうことになります。
食事のメニューが単調で同じということは、味に飽きが出てきます。そのため、食べるという楽しみがなくなり、食事に対する関心がなくなってくることにも繋がります。また活動量も低下しており、食欲が湧かなければ、食事の回数も減り、食事を食べる時間も徐々にずれてきます。それは生活のリズムが崩れることになるので、食事時間以外での弊害も生じてくることになります。
料理をする機会が減れば、食材が減らないので買い物の頻度も減少します。それはすなわち外出の機会が減ることになります。何か他に趣味があり外出をする機会があるのでしたら良いのですが、家にいることが多い方なら買い物に行くというのは、唯一の外出の機会といっても過言ではありません。そのため、引きこもりになるリスクを大きく上げてしまいます。
高齢者向け配食サービスとは、いわゆる高齢者の体の状況や嗜好に合わせた「出前」のことです。一般的な出前とは違い、ただ配達して終わりではなく、見守りサービスも行ってくれるといったところがみそです。
応答がない時は、予め決めていた連絡先に連絡をし状況を伝えるなど、「応答がないので帰ります」とはなりません。また必ず対面での受け渡しなので、引きこもりがちの方でも人と触れ合える機会が設けられます。
さらに高齢者向けということもあり、高齢者が食べやすいような食事形態や和食中心メニュー、病状に合わせたメニューなど出来る限り高齢者に寄り添った食事が提供されるのが特徴です。
基本的には、主食とおかずがセットですが、おかずのみも頼むことも出来ます。主食に関しては、固さや柔らかさも選択できます。そのため自身の食事のスタイルに合わせて選択をするとよいでしょう。
各業者によって、売り出しているものは違ってきますので、正直明確にはお答え出来ません。しかし何処も一般的に行われている種類はありますので、いくつか例を挙げていきたいと思います。
・通常食
・減塩食：高血圧の方・心臓病がある方
・カロリー制限食：糖尿病の方・ダイエットをしている方など
・糖質制限食：糖尿病の方
・カリウム調整食：腎臓病を患っている方
といったものを基本的に扱っています。また業者にもよりますが、管理栄養士が監修したメニューを出しているところもあり、よりバランスの摂れた食事を摂ることが出来ます。ただ基本的には栄養バランスを考えられたメニューなので、どこの業者を使っても基本的には問題ないと思います。
いかがでしたでしょうか。
前述の説明通り、高齢者の食生活は単調になりがちです。それは、料理が億劫になったり、食欲の低下などから来るものが主となっています。また食生活が単調になるということは、栄養がよく摂れていないこと同じことなので、低栄養により病気の発症のリスクを上げてしまいます。
そういった事態を防ぐために、解決策の１つとして高齢者向けの配食サービスをご紹介をしました。
高齢者向けの配食サービスは、高齢者のお体に合ったメニューや嗜好に寄り添ったものになっているため、一般的な出前とは少し違ってきます。
こういったサービスを効果的に使うことで、単調であった食生活が変化し、低栄養の防止にも繋がると思いますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。