2019年12月19日、警察庁の有識者会議で、高齢ドライバーの運転免許証の更新時に運転技能検査を行い、合格するまで更新を認めない制度の導入を柱とした中間報告をまとめました。また、対象者は違反歴などで絞り込み、受験回数の上限は設けない方針です。
運転技能検査の対象は、75歳以上か80歳以上を想定し、過去3年間に信号無視や大幅なスピード超過など特定の違反歴や事故歴があり、将来的に交通事故を起こすリスクが高い高齢ドライバーに限る方向で検討しています。調べでは、過去3年間にこれらを含む何らかの違反があった75歳以上は2割程度だということです。
技能検査については、免許の更新期限内であれば何度でも受けられるとしていますが、採点基準は現在検討中です。しかし、信号無視などの重大な違反行為を1回でも行えば、検査はパス出来なくなる可能性があるということです。
安全運転サポート車に限定した免許の導入を来年の通常国会に道交法改正案を提出し、成立すれば2022年を目途に施行される見通しとなっています。対象のサポート車は、自動ブレーキなどの安全装置を搭載した車で、詳細については技術の進捗具合で決めるということです。