岐阜:介護施設でトロミ付き自動販売機が導入 東海初

今月から岐阜市黒野にある介護老人保健施設「岐阜リハビリテーションホーム」で、物を飲み込む機能(嚥下機能)が低下した高齢者のために、自動で飲み物にトロミを付ける機能を備えたカップ式自動販売機が導入されました。東海3県の施設での導入は初めてとなります。

◇ 面会に来た家族と安心して飲める

トロミ付き自動販売機は、三重県四日市市の栄養補助食品メーカー「ニュートリー」と自動販売機管理を手掛ける愛知県大府市の「アペックス」が共同開発しました。

この自動販売機には、飲料を選ぶボタンの他に「とろみボタン」があり、ボタンを押すと、医療機関でも使用されているトロミ剤を自動で飲み物に混ざる仕組みになっています。これにより、自動販売機で購入した飲み物で誤嚥を引き起こすリスクが軽減できます。ちなみに、とろみボタンを押さなけば通常の飲み物が出てくるので、嚥下機能が低下していない人も利用できます。

導入された介護施設では、80代を中心に約90人が入所し、約20人にトロミ剤を一杯ずつ手作業で出しています。トロミ付き自動販売機について、施設担当者は「若いころに喫茶店へ通った人も多いと思うので、快適な生活空間の提供に繋がればよい」と話しています。

これからは、家族が面会に来た際にトロミ付き自動販売機を利用することで、気軽にコーヒータイムを楽しむことができるでしょう。

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トロミ付き自動販売機の参考資料