高齢者による自転車事故が相次ぐ中、東京都は65歳以上の高齢者を対象にした「自転車講習会」に力を入れています。高齢化社会の進展に伴い、自動車運転免許証の自主返納者が増え、自主返納者が自転車に切り替えることを予想し、講習会を通じて事故防止に繋げる狙いです。
◇ 昨年6割の高齢者が自転車事故で死亡
警視庁によりますと、昨年都内では、自転車が絡む事故件数が1万2,865件、そのうちの2割近い「2,404件」が高齢者が当事者でした。さらに、自転車事故で昨年亡くなった人は25人でしたが、その6割(15人)が高齢者となっています。
◇ 今年度は計3回の講習会を実施
都は、高齢者の自転車利用の安全対策を重視し講習会を開催。講習会では、自転車事故の発生状況などの講義や関連法規などの解説、教習所のコースを活用した実技講習などを行います。
昨年の講習会は、3回を行われ計150人の高齢者が参加。今年度も各回定員50人で計3回を予定しています。講習会には事前申し込みが必要で、今年度の初回は5月13日です。申し込み期限は4月26日、問い合わせは「都民安全推進本部交通安全課・電話:03-5388-3127」までとなっています。