高齢者の孤独死が1100人、約8割が高齢男性 大阪市

2017年の大阪市内で発見された孤独死が1,100人のうち、約8割が男性だったことについて、2019年11月13日、大阪府の定例会見で吉村洋文・大阪府知事は「高齢男性がどんどん外に出て社会と接点を持つこと。最後を幸せに暮らせるような大きな対策が必要」と語りました。

要因は社会からの孤立

今年6月に大阪府監査医事務所からの発表で、大阪市内の孤独死調査(2017年)の結果、孤独死が1,100人のうち8割が1人暮らしの高齢男性で、死亡から発見まで4日、長期だと1か月かかっていたことが分かりました。発見が遅れた要因としては、死亡者は日頃から社会との接点を持たないことによる【社会的孤立】だったとされています。

吉村知事は、定例会見で「現在、市内を中心に大阪府の高齢化率(※27.2%)は高く、単身の高齢男性の場合は特に家に引きこもりがち。男性でもどんどん外に出て、地域活動や福祉支援、お祭りなど、社会と繋がりを持ちやすくなるような仕組みづくりを、基礎自治体と連携しながら進めていきたい」としたうえで、「今後、都市部では核家族による単身も増えてくる。都道府県で統計をとって、大きな方向性と対策を取っていくべき」と今後の課題について言及しました。
※平成30年度版高齢社会白書より