2019年4月、東京・池袋で飯塚幸三氏(88)が運転する車が暴走し母子2人が死亡した事故で、現場付近で加速した車の速度が90キロ以上に達していたことが判明した。警視庁は、飯塚幸三氏の事情聴取は終えており、詰めの捜査を行った上で、自動車処罰法違反(過失致死傷)容疑で、早ければ年内にも書類送検する方針だ。
10月19日で事故から半年が経ち、警視庁は加齢による身体機能の衰えや認知症などの別の病気の有無を調べ、運転操作への影響についての詰めの捜査を行っている。
捜査関係者によると、飯塚幸三氏は片足の具合が悪く通院しており、パーキンソン病と似た症状もあったことから、担当医師から「運転は許可できない」と伝えられていた。さらに、事故後に別の医師が診察したところ、パーキンソン病の疑いがあると診断されたという。
飯塚幸三氏はこれまでの聴取で「アクセルとブレーキを踏み間違えた可能性がある」などと説明をしており、警視庁は運転操作ミスが原因とみて、医師の意見など詳しく聴くなどして調べを進めている。
現在の道路交通法では【パーキンソン病】が運転免許証の取り消しに等になる病名には定められておらず、運転は可能となっている。