2019年6月15日、京都府警の山科署に勤務する30代の巡査長の男が、特殊詐欺の対策で知り合った70代の高齢男性から現金約1,100万円をだまし取った疑いがあるとして、京都府警は巡査長の男を詐欺容疑で任意同行しました。巡査長の男を聴取し、詐欺容疑が固まり次第逮捕する方針です。
◇ 男性宅に多額の現金があることを把握
府警によりますと、昨年11月ごろ、金融機関から「男性が多額の現金を下ろそうとしている」との通報を受けたことをきっかけに、巡査長の男は70代の高齢男性と知り合いました。
その際、高齢男性宅に多額の現金があることを把握していた巡査長の男は「こっちで現金を預かっておく」と虚偽の説明をし、2回にわたり計約1,100万円をだまし取った疑いが持たれています。
今春の定期異動で、巡査長の男は府内の山科署に異動しており、その後連絡がないことを不審に思った男性が、前任の交番に連絡したところ事件が発覚しました。
巡査長の男は、外資投資を行っていたとの情報もあり、だまし取った現金は、投資で生じた損失を穴埋めに使用した可能性があるということです。