愛知県の介護施設に行政処分 入居者に「暴行・暴言」

去年9月、愛知県北名古屋市の老人ホームで、職員が入居者に対して暴行、暴言を繰り返していた問題で、この業者が運営する「訪問介護事業所」でも過剰に利用者の体を縛るなどの問題が起きていたことが、新たに分かりました。愛知県は悪質と判断し、この業者に行政処分を下しました。

◇ 来月1日より3か月、新規利用者の受け入れ停止

暴行や暴言などで問題となっている施設は、愛知県北名古屋市にある老人ホーム「アグレにじ北名古屋」です。去年9月、この老人ホームに勤務する60代の女性介護職員2人が90代の男性に、暴行や暴言を繰り返し行っていました。

この老人ホームでは、県の立ち入り調査で他の職員も入居者14人の手足を縛りつけていたことが新たに発覚し、愛知県は運営会社「TNGM」に改善命令を通知。

さらに、この会社が運営する訪問介護事業所「ヘルプサービスまる北名古屋」でも、12人の利用者の体を過剰に縛りつけていたなどの問題が分かり、愛知県はこの業者に対して、2019年4月1日からの3か月間、新規利用者の受け入れを停止する行政処分を下しました。