群馬県安中市松井田町二軒在家のタクシー運転手「坂本 達一」さん（69）が、乗客の女性が振り込め詐欺の被害に遭うのを未然に防いだとして、安中署は、この男性に感謝状を贈りました。
◇「 孫に会いに行く」に不自然さを感じた
1月25日午後、群馬県安中市内に住む80代の女性からタクシーの配車依頼を受けました。この女性は、安中市内の病院までの送迎に月数回は呼んでくれる常連客でした。しかし、この日の行き先は、埼玉県本庄市のJR本庄駅。また、安中駅から本庄駅だけでも約35キロもある距離で、普段外出する際は、一緒に同行する夫がいませんでした。
坂本さんは、何気なく女性に話を聞くと、女性は「孫に会いに行く」と答えたそうです。本庄駅に到着すると、女性は孫らしき男に電話をかけると、今度は、高崎市のJR倉賀野駅へ行くようにと、別の場所を指示していきました。この時点で坂本さんは「これは詐欺だ」と確信し、近くの交番に助けを求めたということです。
その後、警察が女性の孫と連絡を取り、詐欺だと判明。女性は男性に「仕事でミスをして200万円必要」と言われ、現金を届けるところでした。