2017年9月、北海道旭川市の有料老人ホームで、入所者の93歳女性の頭を複数回蹴り、重傷を負わせ傷害の罪に問われた33歳の元介護職員の男に対して、旭川地裁は懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
◇ 回復の見込みのない障害を負わせる
旭川市の元介護職員「鈴木 厳司」被告(33)は、2017年9月に勤めていた旭川市の「有料老人ホーム サポートハウス美咲」の食堂で、93歳の認知症の女性入所者の頭を複数回蹴り、重傷を負わせたとして傷害の罪に問われていました。
1月8日、旭川地裁の裁判官は判決公判で「自分の意に沿わない形で女性が寝始めたことに怒りを爆発させた動機に、酌量の余地はない」「被告は本来、被害者を保護すべき立場にあり、厳しい非難に値し、刑事責任は重い」などとし、鈴木被告に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。