日本に旅行などで来た中国人が思う光景の1つが【働く高齢者が多い】です。わが国では、少子高齢化が進んでおり高齢者が老後を過ごさず働いている光景は珍しくありません。しかし、中国では高齢者が働くことは多くないと言われています。
中国の高齢者が働かなくても暮らしていける理由の1つが子に養ってもらっているためです。中国では、退職後に孫の世話をする対価として子に養ってもらうのが通常と言われています。ただ、中国の農村部では高齢者になっても働いている人や、生活困窮のため働いている高齢者も中にはいます(働き口がないことが多い)。
一方、日本の場合は、子は大人になると親から独立し、別々に所帯を持って暮らすのが一般的です。そもそも、自分の老後の面倒を見てもらうために子を育てるという親は少なく、子も親の面倒を見るために働いている人も少ない傾向にあります。そのため、日本の高齢者のほとんどは、子に頼らず老後を生き抜くために働いています(貯蓄がある人は別)。
こうした国情の違いは中国だけの話ではないですが、そもそも【将来、子に養ってもらう】という考えを持っている日本人は少ないのではないでしょうか。
※一部の内容は中国メディア【今日頭条】より