70歳以上の高齢ドライバーの専門校が開校【高齢者講習】

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2020年6月29日より、兵庫県高砂市内で【高齢者講習】の専門校が開校します。高齢者講習の専門校は全国初で、開校の背景には高齢ドライバーの増加による受講待ちの常態化があるということです。

年間3万人の受け入れを目指す

70歳以上の高齢ドライバーは運転免許の更新前に【高齢者講習】が義務付けられています。高齢者講習は免許更新期限の6カ月前までの受講が必要で、公安委員会の委託を受けた教習所が実施しています。講習の流れとして、1日の間に運転講習や視力検査、運転技術指導があり、75歳以上になると事前の認知機能検査の結果によって講習内容が分かれます。

神戸県警運転免許課によりますと、予約から受講までは今年3月時点で平均1カ月弱かかり、3か月を超える教習所もあります。特に、繁忙期の年度末や学生の夏休みシーズンは予約が取りにくい状況だということです。

今回開校されるのは【はりま高齢者講習専門校】。付近には播磨自動車教習所の関連施設があり、約8,500平方メートルに教習コースと2階建ての校舎があります。校舎内は高齢者が利用しやすいようにバリアフリーに対応しており、床も滑りにくい素材を使っています。今後は、専従の指導員を増員し、1日最大120人を受け入れる予定です。

● 講習費用
・講習予備検査:75歳以上の方:30分750円
・高齢者講習:70~74歳:2時間/5,100円、75歳以上の方:2時間/5,100円(合理化)、3時間/7,950円(高度化)
● はりま高齢者講習専門校:兵庫県高砂市北浜町牛谷187-1