2016年11月12日午後3時ごろ、東京都立川市緑町にある国立病院機構災害医療センターの敷地内で、83歳の高齢者女性が運転する乗用車が、近くを歩行していた男女2人をはね死亡させる事故がありました。乗用車を運転していた高齢者女性は、胸の骨を折る重傷を負い入院するも、立川署はこの女性の回復を待ち、自動車運転処罰法違反の疑いで話を聞く方針です。
◇ 入院する夫の見舞いに来ていた
事故を起こした女性は、病院に入院している夫の見舞いをするために来ていたとされています。また、普段はほとんど車を運転しておらず、夫の入院後から病院に通うために運転するようになったということです。
この女性の自宅に住む70代の女性は「看病疲れで、寝不足だったのかもしれない」と語っており、この女性は、2016年5月に運転免許証の更新時には特に問題はなかったということです。
◇ 現場にブレーキ痕は見つかっていない
立川署によると、女性が運転していた乗用車は、国立病院機構災害医療センターの駐車場を出る際に、精算所のバーを折り、約20メートルほど車が暴走し、縁石を乗り越え男女2人をはねたとされています。
事故を起こした女性は「ブレーキを踏んだが止まらなかった」と供述していますが、現場にはブレーキ痕が見つかっていないというこです。
立川署は、運転席側の窓が開いていたことから、女性が駐車料金の精算途中に、誤ってアクセルを踏んでしまったことが原因とみて、事故状況を詳しく調べていく方針です。