12月1日、関越自動車道で80歳の男性が運転する車が逆走し、正面衝突をした事故で、事故を起こした男性は8年前に脳梗塞を起こし右足にマヒが残っていたことが分かりました。
1日午後2時半ごろ、群馬県渋川市の関越自動車道で津久井豊さん(80)が運転する車が逆走し、対向車と衝突する事故を起こしました。その一部始終を撮影していた目撃者は「私が乗っていた車がだいたい(時速)80kmくらいで走っていたんですけど、それを軽々と追い抜いていたので、100kmくらいは出ていたんじゃないか」と語っています。また、津久井さんは真っすぐ前を見て、少し前のめりでハンドルにすがりつくような感じで運転していたということです。
警察によりますと、事故のおよそ15分前、事故車両に似た1台の車が渋川伊香保ICでETCのバーを跳ね上げ、高速道路に侵入。車は赤城高原SAの駐車場でUターンした後、入り口から高速の本線に戻り、4kmほど逆走し事故を起こしたとみられています。
逆走事故を起こした津久井さんは、8年前に心臓手術中に脳梗塞を起こし、右足にマヒが残ったということです。そういったこともあってか、近所の人からも免許返納を勧められたり、地元の自治会長からも「(春ごろに)介護のお願いをして免許返納したらどうか」と勧めるも、「人の世話になりたくない」と断っていたということです。